第147章

望月琛は、できるだけ早く前田南と婚姻届を提出するべきだと考えていた。

そこでショッピングモールから出てきた彼は、前田南にその件を伝えた。

「今日時間があるうちに、婚姻届を出しに行こう。結婚式のことは後でゆっくり決めればいい」

婚姻届を提出すれば、前田南は正式に彼の妻になる。もし彼女が記憶を取り戻したとしても...その時には既に夫婦になっているのだ。

前田南は黙ったまま、無意識に目の前の望月琛を見上げた。

望月琛は背が高く、今この瞬間も優しい眼差しで彼女を見つめていた。

彼女は以前のことを覚えていなくても、望月琛はずっと彼女の側にいてくれた。

ウェディングドレスを見たり、結婚指輪...

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